
1988年放送の『魔神英雄伝ワタル』、そして続編『魔神英雄伝ワタル2』『超魔神英雄伝ワタル』。
当時の子どもたちにとって “龍神丸” はヒーローであり、敵魔神でさえワクワクの対象でした。
筆者も例に漏れず熱中し、アニメ終了後に地元のスーパーでドンゴロやゴーストンのプラモデルが100円ワゴンに山積みになっていた光景を覚えています。
主役機はお小遣いを貯めて買いましたが、合体ロボの龍王丸や空王丸は高価で手が届かず……。
「いつか欲しい」と指をくわえたまま月日が流れました。
1. 当時“投げ売り”されていた敵魔神が、いまは希少品!?

放送終了後の値崩れで叩き売られていた敵魔神シリーズ。しかし現在は、
- ドンゴロ(元祖魔神No.18)未組立・箱付き:10,000円
- ゴーストン(同No.25)未組立・箱付き:220,000円
- キングヘラクロス、コンボスなどの中ボス魔神:2,000円から8000円前後でも即売れ
出荷量が少なかった敵魔神ほど市場流通量が少なく、いわゆる“レアキット”扱い。
当時アニメ終了後のワゴン100円で買えたキットが、30年後に数万円円とはまさに驚きです。
出荷量が少なかった敵魔神ほど市場流通量が少なく、いわゆる“レアキット”として扱われています。アニメ終了後には、多くのキットが投げ売りされ、筆者も子ども時代に100円ワゴンで購入した記憶があります。
特に「ドンゴロ」はよく見かけた存在で、当時は気軽に買えたものの、現在では数千円で取引されることもあり、その価値の変化には驚かされます。
さすがに「ゴーストン」や「ガッタイダー」のような主力合体敵魔神はワゴンでは見かけなかったものの、それ以外の敵キャラ系も、ほとんどが100円で売られていた時代がありました。
2. 主役魔神 ―― 龍神丸・戦神丸・幻神丸・空神丸の“格”は別格

バンダイから発売された「元祖」シリーズと「プラクション」シリーズは、主役魔神の造形とギミックが頭ひとつ抜けていました。
● 龍神丸/龍王丸
SD体型ながら、剣を抜き構えられる可動域と金メッキパーツの豪華さが魅力。
未組立なら 10,000〜15,000円、完品組立済でも 6,000円台の取引例あり。
● 戦神丸
侍モチーフ×変形ギミックで当時の子ども心を直撃。
箱・武器完備なら 8,000円前後 が現在相場。
● 幻神丸
忍者型で可動箇所が多い人気キット。特製ランナーのメタリックカラーが魅力。
未組立は 5,000円以上、組立済美品でも 3,000円台。
● 空神丸
鳥型の飛行魔神で、翼展開ギミックと手裏剣武装が楽しい人気キット。
クリアブルーの翼とゴールドメッキが映え、未組立は7,000円超・組立済美品でも4,000円前後。
OVAなどで登場した龍神丸のパワーアップ形態、特に「金色の鎧」をまとった強化バージョン(例:ゴールド龍神丸、真・龍神丸など)も注目のアイテムです。
キットによっては限定販売やイベント配布だったため、未組立なら1万円を超えるプレミアがつくこともあります。
3. 価値上昇の三大要因

- レトロホビーブーム
昭和〜平成初期アイテムが“30年周期”で再評価。特にバンダイ黄金期のプラモは品質が高くコレクター人気が継続。 - SNS・YouTube効果
海外レビュアーが元祖魔神シリーズを開封→バズ動画化→北米・アジアで一気に需要増。 - 再販の少なさ
勇者ロボ系は近年リメイクが出る一方、ワタルのプラモ再販はごくわずか。
供給不足が価格を押し上げています。
4. 実際の高額落札・買取実績
- ・龍王丸(元祖No.30)未開封+特典カード付:ヤフオク15,800円
- ・合体DX空王丸(外箱イタミ)完品:フリマ12,000円
- ・ドンゴロ&ゴーストン 2体セット組立済:海外オークション 150US$
状態・時期で変動しますが、「箱付き・説明書付き・シール未使用」は鉄板で高額。
バンダイ製以外の玩具(カバヤ食玩、指人形、カプセルプラモ)もセットだとさらに査定UP。
5. 捨てる前に!査定アップのコツ5か条
- パーツチェック:武器・羽・接続ジョイントなど細かい部品を忘れず。
- シール状態:未使用なら台紙ごと保存。貼済みなら剥がれを補修せずそのまま。
- 説明書:落書きがあっても添付するだけで減額幅が小さくなる。
- 黄ばみ対策:軽い日焼けなら価値維持。漂白やリペイントはNG。
- 写真送付:LINE査定などで外箱四面+中身パーツ展開を写すとスムーズ。
まとめ|“あの魔神”は資産か、思い出か――両方手に入れる方法
子どもの頃100円で手に入れた敵魔神が、今や1体数千円〜1万円。
「捨てちゃったよ…」と後悔する人も少なくありません。
もし実家の押し入れや倉庫に、ワタルのプラモや超合金が眠っているなら――
- ・箱が潰れていてもOK
- ・シール貼り済みでもOK
- ・欠品があっても査定自体は可能
まずは
“あの頃のワクワク”が、思わぬ“臨時収入”になるかもしれません。
思い出の魔神たちが眠る棚を、もう一度のぞいてみませんか?
あなたが気づかず通り過ぎた宝物が、そこにあるかもしれません。



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