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いつの時代でも子どもたちに人気なのが、家庭用ゲームです。ゲームの世界は、ニンテンドー・スイッチやプレイステーション4、そして専用機器を使用するバーチャルゲームなど、年々進化を遂げています。実写のようなグラフィック、インターネットと連動した機能、ゲームだけでなく映画やアニメも楽しめるハイスペックは、子どもたちだけでなく、大人も夢中にさせているのはご存知でしょう。
そんななかで、今でも根強い人気を誇っているのが、1990年代に任天堂から発売されたスーパーファミコンです。CGではない昔ながらのドット画で展開されるゲーム世界は、今でも多くの人たちに愛されて人気を集めています。そして、スーパーファミコンのソフト、そしてその周辺機器は買取業界でも高額買取の扱いなのです。なぜ、数十年も昔のスパーファミコンがいまだに人気なのでしょうか。
この記事では、スーパーファミコンの魅力、本体、ソフトおよび周辺機器の買取相場、買取を行う際の注意点などについて、詳しく紹介します。
なぜスーパーファミコンは買取市場でも人気なのか
スーパーファミコンは、1990年11月21日にファミリーコンピュータを販売していた任天堂が発表した家庭用ゲーム機です。80年代に家庭用ゲーム機のシェアを独占していた任天堂が、満を持して発表した後継機ということで、販売前から大きな注目を集めて、販売時は全国の店舗で売り切れが続出する大人気ゲーム機です。国内での販売後は、欧米や韓国でも販売を開始して、日本だけではなく世界中のゲーム好きを熱狂させました。
ニンテンドー64などスーパーファミコンに次ぐ次世代ゲーム機が登場してからは、その人気は落ち着きましたが、98年には廉価版であるスーパーファミコンジュニアが販売されて、根強い人気を誇ったのです。そして、2017年には当時の人気ソフト数本が内蔵されたニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンなどが販売されて、年季の入ったゲームファンだけでなく若い世代にも独自の存在感を示しています。
1990年にスーパーファミコンは、当然のことながら最近のゲーム機に比べるとスペックは劣ります。では、なぜ販売から数十年が経過したスーパーファミコンの人気がいまだに継続しているのでしょうか。その理由のひとつは、スーパーファミコン時代に発表されたソフトは「キラーソフト」が多いという点です。当時発表されたソフトのタイトルを列挙すると、ドラゴンクエスト5・6、ファイナルファンタジー4〜6、ゼルダの伝説、マリオカート、ストリートファイター2など、ビッグネームが並びます。
これらのシリーズは、スーパーファミコン時代の前後もありますが、そのなかでもスーパーファミコン時代に発表されたものは、シリーズ中でも群を抜いて完成度が高いという意見が多いです。特に、ドラゴンクエスト5、ファイナルファンタジー4は、壮大なストーリー、緻密に練られたシナリオ、魅力的なキャラクターなど、数十年経っても色あせることのない特色に溢れています。そのため、その後もリメイク作品などが発表されて、新しい世代にも受けているのです。
そして、素朴ながらも美しいドット画像も、スーパーファミコンの魅力です。フルCGのゲーム機が主流の現在の視点から見ると稚拙に見えますが、当時のゲームクリエイターによる職人芸のようなカラフルで美しい画面は、今の時代に観ても見惚れてしまいます。そして、ドット画で表現されたキャラクターによる、画面いっぱいに演技をする愛くるしい姿は、観ていて微笑ましいものがあります。フルCGによって画面のすみずみまで克明に表現された画とは違い、ドット画は想像力を掻き立てられるため、逆に感情移入しやすいといえるでしょう。
このように、今の最近技術では表現できない、稚拙ながらも新鮮な魅力が、若い世代にも受けているのかもしれません。そのため、スーパーファミコンはその周辺機器も含めて人気を集めて、買取市場でも高額買取の扱いなのです。
スーパーファミコン本体、買取価格はいくら?
スーパーファミコン本体は、買取市場ではどれくらいの相場なのでしょうか。スーパーファミコン本体の種類は、オリジナル版、廉価版、そして、2010年代に販売されたスーパーファミコンクラシックミニの3種類です。次より、それぞれの買取相場を見てみましょう。
スーパーファミコン(オリジナル版)
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1990年に発売されたスーパーファミコンは、1998年に廉価版が発売されるまで、本体の外観やスペックの変化はほぼなく、同様の製品が販売され続けていました。このバージョンの本体は、状態や付属品・箱の有無によって買取価格が異なります。箱なしで本体表面に目立つ傷や汚れがある場合、かろうじて査定対象内だったとしても買取価格は300円を下に数百円が相場です。箱や付属品ありで状態もそれなりに良い場合は、1,000〜3,000円が平均、最高額は5,000円台といわれています。未使用新品の場合は、8,000〜15,000円台が買取価格の相場です。
スーパーファミコンジュニア
画像引用元:Amazonより
スーパーファミコンジュニア(以下ジュニア)は、プレイステーションなど、スーパーファミコン以降の次世代機が勢揃いした1998年に登場した、スーパーファミコンの廉価版です。スペックはオリジナル版との変化はありませんが、低価格に加えて本体の大きさの縮小・シンプルになったデザインなどが特徴です。
スーパーファミコンジュニアが販売された頃は、スーパーファミコンそのものが古いものと見なされていたので、廉価版が発売されたこと自体、知らない人もいるでしょう。そして、この時代は任天堂も次世代機であるニンテンドー64も発表済みだったので、ジュニアの生産台数も少なかったようです。そのため、ジュニアは買取市場ではレアアイテム扱いになっており、買取価格もオリジナル版よりも高めになっています。ジュニアの買取価格は、安くても5,000円台、箱ありの良品であれば6,000〜8,000円台、未使用新品であれば最高額は2万円が相場です。
ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン
画像引用元:任天堂ホームページより
2017年に販売されたニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン(以下ミニ)は、オリジナル版をそのまま縮小した本体に、当時の人気ゲーム数十本があらかじめ内蔵されている製品です。かつての人気ゲーム20本に加えて、当時開発されながらも諸事情により発売中になった「スターフォックス2」も新作として内蔵されています。ミニの買取価格は安くても1,800円ほど、高い査定額の場合は7,500円ほどが相場です。
スーパーファミコンのソフト高額買取ベスト10
先述した通り、スーパーファミコン時代はドラクエやFF、マリオシリーズなど、いくつものキラーソフトが次々と発売されて、当時のゲームファンを楽しませました。しかし、ゲーム買取市場では、当時人気を集めたソフトより、懸賞品や出荷数が少なかったソフトがプレミア扱いをされています。買取市場で高額買取が保証されているといってもいい、レアソフトを次より紹介します。
1位「リーサルエンフォーサーズ(ファミ通版)」
コナミから発売されたガンシューティングゲーム「リーサルエンフォーサーズ」のキャラクター違いバージョンです。ファミ通に掲載されたマンガのキャラクターなどが登場します。読者プレゼント用の非売品で、10名ほどにしかプレゼントしなかったそうなので、世界に数本しかないレアアイテムといえます。
2位「From TV animation スラムダンク 集英社LIMITED」
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人気マンガ「スラムダンク」の連載中に、掲載雑誌のジャンプで企画された非売品ソフトです。読者プレゼント用に300本ほど流通しています。買取相場は30万円ほどです。
3位「レンダリング・レンジャーR2」
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このゲームは海外のゲーム、いわゆる「洋ゲー」ですが、当時の洋ゲーにしては珍しく操作性やゲームバランスが良く、グラフィックの美しさもあってマニアの間では評価の高いです。しかし、出荷台数が極端に少なかったため、市場には出回らずに、プレミア扱いになっています。買取価格は20〜25万円ほどです。
4位「マジカルポップン」
元AV女優のタレントを起用したことが原因なのか発売当時はそれほど売れなかったものの、数年経過してからプレミア扱いされたのが、このソフトです。買取相場は20万円ほどといわれています。
5位「ポコニャン!へんぽこりんアドベンチャー」
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ゲームバランスのあまりの悪さから、プレミア度が増したという変わったソフトが、この「ポコニャン!へんぽこりんアドベンチャー」です。買取相場は15〜16万円となっています。
6位「将棋三昧」
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純粋な将棋ゲームかと思ったら、なぜかシューティング要素もあるなど、マニアの間では「バカゲー」のカテゴリーに入れられているのが、このゲームです。買取相場は11〜12万円ほどです。
7位「ノーマーク爆牌党 史上最強の雀士達」
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人気麻雀マンガのゲーム化でありながら、原作ほどヒットしなかったこのゲームも、買取市場では高額となっています。その相場は10〜11万円です。
8位「スーパー桃太郎電鉄DX 西日本」
人気シリーズである桃太郎電鉄にも、JR西日本のキャンペーンとしてプレゼントされた非売品があります。買取相場は9万円ほどです。
9位「魔獣王」
難易度の高いゲームレベル、グロテスクで残虐性の高いグラフィックがカルト的な人気を誇っているこのソフトも、プレミアアイテムとなっています。買取相場は約7〜8万円です。
10位「ストーンプロテクターズ」
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ゲームバランスやBGMなど微妙ながら、味のあるゲームとして一部のマニアには受けているゲームです。買取相場は約6万円です。
スーパーファミコンの周辺機器も買取の対象?いくらになるの?
スーパーファミコンは、本タイヤソフトだけでなく、周辺機器も買取市場では対象内となっています。では、どのような製品が買取可能なのでしょうか。次より周辺機器の代表例を3つ紹介します。
周辺機器その1「サテラビュー」
衛星放送と連想して、さまざまな情報を受信するいう、壮大なネットワーク機器として発売されたのがサテラビューです。この計画は中途半端に終わってしまい定着はしませんでしたが、サテラビュー自体は買取市場でも高額を記録しています。買取相場は約15,000円と高い金額です。
周辺機器 その2「スーパースコープ」
ガンシューティング用の機器として発売されたスーパースコープは、肩にかついでプレイするスタイルで、そのかっこいい斬新なデザインが当時、話題になりました。買取価格は1,500〜2,400円ほどです。
コントローラーやアダプター
スーパーファミコンに付属されているコントローラーやアダプターも立派な買取対象です。本体が壊れて買取対象外であっても、コントローラーやアダプターが正常であれば買取は可能です。買取相場は数百円と安いですが、新品同様であれば1,000円超えの可能性もあります。
スーパーファミコンのソフト、高額買取を達成するためのポイントとは
「実家に昔のスーパーファミコンとかあるけど、かなり古いやつだから売れないだろうな…」と思っている人もいるかもしれません。しかし、スーパーファミコンに限らず購入したのが古いものであっても、買取前にいくつかのポイントを押さえておけば、査定時に良い影響を与えます。次より、査定に出す前に押さえておくポイントを紹介します。
付属品を揃える
買取では、未使用新品であるものに近いほど高額査定が出ます。そのため、少しでも購入したときと同じ状態に戻すことが大事です。スーパーファミコンやソフトは箱なしの本体のみでも買取は受け付けていますが、箱があればさらに査定額は上がります。
そして、購入時に付属されていた説明書も重要なアイテムであり、ソフトを梱包していたビニール、チラシやはがきなども同様です。箱や説明書はボロボロになっているから買取に出す必要はない思っている人もいるでしょうが、捨ててはいけません。本体と一緒に査定に出しましょう。
説明書は重要とわかっていても、ビニールやチラシはゴミ扱いする人は多いですが、これらも査定時には貴重なものです。付属品は少しでも多いほど査定時の印象を良くするので、付属品はひとつでも多く揃えて、購入時と同じ状態にしてから買取に出しましょう。またソフトにバックアップ機能がついている場合、すべて削除して初期化することも大事です。購入時の開封前のようにまっさらな状態に戻すことが、買取では大切なことといえます。
状態を少しでもきれいにしておく
スーパーファミコン本体・ソフト・周辺機器は、表面に目立つキズや汚れがあると、それだけで査定額に悪い影響を与えます。ゲーム類は中身のコンピュータが重要なので表面のボディ部分はどうなってもいいのでは、と思っている人もいるかもしれません。
しかし、ボディ部分があまりにも劣化して汚れがあると、使っている人も良い気分にはならないでしょう。表面をきれいにするだけでも、査定時の印象は大きく変わる可能性があるのです。そのため、きれいにできる部位は少しでもきれいにして、見た目の状態を良くしましょう。
特に室内で喫煙をしている人は、タバコのヤニ汚れや匂いがついている場合があります。しっかりと拭き取りましょう。また、清掃時に露出している精密機器の部位に触れてしまうと故障する可能性もあるので、気をつけなくてはいけません。
複数のお店に査定依頼をする
買取に出す際はひとつのお店だけに依頼すると損をすることもあります。一方のお店では低い査定額でも、他方のお店ではそれなりの額で買取しているといったパターンも少なくありません。買取専門店は、無料で査定を受け付けているところが多いので、いくつかのお店に査定を出してもらって、どのお店が最も高く買い取ってくれるか、調べましょう。ネット上では一括査定ができるサイトもあるので、それを利用するのもひとつの手です。
買取方法の種類を知っておく
買取専門店に買取を出す場合はお店に直接行って査定してもらう、と思っている人もいるでしょう。そのような思い込みのため、「忙しいからお店に行く暇がなくて買取ができない」「家から遠い場所にお店があるから買取には手間がかかる」などと決めつけて、買取をしない人もいるかもしれません。しかし、買取専門店は、店頭買取だけでなく他の買取方法も用意しています。
それは、お客さんの家に行ってその場で査定をする出張買取、お客さんに買取アイテムを送ってもらって査定をする宅配買取などです。この方法であれば、忙しい人、近場にお店がない人でも手間をかけずに買取を行えます。しかし、すべてのお店があらゆる買取方法を用意しているわけではないので、どのお店でどの買取方法を用意しているのか、事前に知っておくことが必要です。
買取の下準備を怠らなければ、理想の買取が実現します!
買取専門店は、なんでも受け付けているリサイクルショップもあれば昔ながらの質屋など、いくつもの種類があり、なかには特定のものだけ受け付けている専門店もあります。スーパーファミコンやそのソフト、周辺機器の買取を希望している場合、ゲームの買取に強いお店を探すことが重要といえるでしょう。
そこでおすすめなのが、ゲームやフィギュア、おもちゃなどの買取専門店である「ゲートナー」です。ゲートナーは、漫画やアニメが大好きな店長が運営していて、ゲームに関する知識も豊富です。そのため、所有しているゲーム機器に適切な査定をして、予想以上の買取金額が入手できるでしょう。
ゲートナーでは宅配・出張買取を受け付けているので、自分の都合に合わせて買取をすすめられます。家にあるスーパーファミコンやソフトの処分に困っている人は、ゲートナーに相談してみてはいかがでしょうか。